恋愛ブランディング「出会い編」

「好きな人のタイプ」の話

私の友人になかなか「好きな人と出会えない」という男性がいます。
聞いてみると彼は、バリバリと働くキャリアウーマンで育ち良いおっとりした部分も持ち合わせている背の高い女性が「好みのタイプ」とのこと。
でもそのタイプの女性を紹介してもうまく進展しません。当たり前ですよね。
3つの条件を満たした上で絶世の美女だとしても、その人のパーソナルな部分、例えば「何に感動し、
どんなことを大切に考えて、どういう人生を望んでいるか」等などは別なのですから。
余計なお世話ですが、友人には「そういった人生におけるエモーショナルな価値観が重なると、
互いの家族や大切な時間を共有できるのでは・・・」と言い続けているのですが(笑)。


ブランドも同じ。「このブランドのターゲットはこういう人です」とさまざまなマーケティングデーター(性別や年齢、居住エリア、年収、職業、既婚未婚そして買い物履歴!?)を分析する以上に、
「好きなこと、感動すること、大切にしていること」等、よりエモーショナルな価値観を掘り下げることがターゲティングには大切です。
もちろんマーケティングデーターはその掘り下げのベースとして重要ですが!

あるファッションブランドの広告ヴィジュアルを制作していたとき、
私の中でずっと持ち続けていたターゲットイメージがありました。それは「自分を主役に人生を生きる女性」。
広告写真をセレクトする時、笑顔のちょっとした違いの中で最もブランドらしい笑顔をジャッジする。
パーティーでお客様が感動してくれる演出アイデア、ショップデザインやサービスなど、
さまざまな場面で明確なイメージが作れたキーワードでした。
これはそのブランドの商品イメージだけでなく、そのコレクションを「好き」といってくださるお客様を見続けて出会えた言葉でした。

出版不況の中で絶好調な出版社と言われている光文社。
「VERY」や「CLASSY」 「STORY」といった女性誌が根強く人気です。昔から言われているのが同社の読者リサーチ力。
JJが大人気だった80年代、新入社員男性を当時のおしゃれの聖地、渋谷パルコの前に立たせていたのは有名な話です。
真面目な学生生活を送ったハズの新入社員君が頑張ってかわいい女子大生に声をかけ、さらに話を聞く。
今も読者に近い価値観の特派記者やスタイリストを起用し、編集者もとことん入り込む。
そんな読者リサーチの洗礼を受けてきた企業風土が今の、読者と距離の近い編集視点に繋がっていると思います。

2016年03月17日|marketing:恋愛ブランディング